
– タハー章81節:
「あなたがたに与えた良い食物を食べて、それで満足しなさい。しかし、度を越してはならない。そうすれば、わが怒りに遭うことになる。わが怒りに遭う者は、まさに奈落の底に突き落とされたも同然である。」
– この経文をよく理解できません。良いものや清浄なものを食べてください、とありますが、浪費してはいけません、というのは、食べ過ぎると神の怒りに遭うということですか?
– 私は食べるのが好きで、お腹を満たすどころか、少し食べ過ぎてしまうこともある人なんです。でも、もったいないと思うんです。
– 浪費しなくても、それでも私は怒りの対象になるのでしょうか? 悲しいです…。
親愛なる兄弟よ、
該当する経文の意訳は以下の通りです。
「イスラエルの子孫たちよ!このようにして、私はあなたたちを敵から救い出し、トゥール(シナイ山)の右側であなたたちと契約を結び、あなたたちにマンナと七面鳥を送った。私があなたたちに与えた良いそして清い食べ物を食べなさい。しかし、それを過度にしてはならない。さもなければ、私の怒りに遭うであろう。私の怒りに遭う者は、まさに淵に突き落とされたようなものだ。」
(タハー、20/80-81)
聖句で
「度を越さないでください」
以下の文言について、次のような解説がなされています。
– 私たちが与えたこれらの恵みを否定して、恩を仇で返すようなことをしないでください。
– 私たちが与えた恵みを、一日以上蓄えたりしないでください。
– 私が与えた恵みによって罪を犯してはならない。
(マヴェルディの関連する経文の解説を参照)
– あなたたちのうち一部が、他の部分を圧迫して、彼らの手にあるものを奪い取らないように。
– 許された範囲を超えて、禁じられた領域に踏み込むことで、自分自身に苦痛を与えないようにしなさい。
– 恩恵を忘れてはならない。すなわち、恩恵に背いてはならない。そして、私の恩恵をもって私に反抗してはならない。
(ラーゼー、ベイズワーイー、関連する経文)
要約すると以下の通りです。
「私の恵みを受けているのに、感謝の気持ちを忘れて不従順にならないでください。浪費したり、傲慢になったり、私に反抗したり、あなたに課せられた義務を果たさなかったりして、私が定めた限界を超えないでください。さもなければ、私の怒りに遭うでしょう…」
(メラギによる、関連する経文の解説)
ご挨拶と祈りを込めて…
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