質問の詳細
年配の人から、肛門から服用する便秘薬はムスリムの儀式的な沐浴(グスル)を無効にし、使用後はグスルを行う必要があると聞いたのですが、そのようなことは本当でしょうか?
回答
親愛なる兄弟よ、
女性または男性の性器に挿入された綿などのものが濡れて出てきた場合も、改めて水清浄(アブデスト)を行う必要があります。これらが挿入されている間は、内側の先端が濡れていても水清浄は破れません。
口、鼻、耳などの経路、あるいは肛門や前部からの薬の使用によって、たとえ薬の性質が異なっていたとしても、アブデスト(イスラム教徒の儀式的な洗顔)やグスル(イスラム教徒の儀式的な全身洗浄)は必要ありません。つまり、口から摂取する錠剤やシロップ、鼻や耳に点鼻薬や耳薬を点す場合、また肛門や前部から坐薬や同様の薬を使用する場合、いずれの場合もアブデストやグスルは必要ありません。
ちなみに、静脈や臀部に注射しても、いかなる場合でもアブデスト(イスラム教徒の儀式的な洗顔)やグスル(イスラム教徒の儀式的な全身洗浄)に影響はないことを付け加えておきます。注射した箇所から出血した場合は、当然のことながらアブデストは無効になります。
ご挨拶と祈りを込めて…
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