イマーム・マーリクのムワッター(Muwatta)では全ての肉食動物をハラーム(禁じられたもの)と規定しているとされている一方、ムダヴヴァナ(Mudawwana)ではマクルーフ(推奨されないもの)と規定しているとされているが、どちらの説が正しいのか?
親愛なる兄弟よ、
–
イマーム・マリーク
彼が伝えた預言者ムハンマド(peace be upon him)の預言によれば
「肉食動物の肉は不浄である。」
と仰せられた。
(ムワッタ、2/496参照)
このハディースを伝えた
イマーム・マリーク
「この判決は、私たちも支持する見解です。」
その点もまた、見落とすことはありませんでした。
(Muvatta, agy 参照)
–
ムスリム
でも
「預言者ムハンマド(ムハンマド)は、すべての肉食動物の肉を禁じました。」
(ムスリム、狩猟、15、16)
このように、同じ意味を裏付ける別の伝承が存在します。
–
イマーム・ナワウィー、
ムスリムのこのハディースについて、彼は次のように説明しました。
「学者たちの大多数によれば、あらゆる肉食動物の肉はハラーム(禁じられている)です。イマーム・マールィクだけが、ハラームではなくムクルーフ(忌まわしい)であるという見解を示しています。その根拠は次の経文です。」
言わなさい。「私に啓示されたものの中に、食べ物として禁じられているものはない。ただし、死骸、流血、豚の肉(それは不潔である)、そして神への服従を離れて、神以外の名においてささげられた動物を除いて。」
もし誰かが、他人の権利を侵害したり、限度を越えたりすることなく、やむを得ずそれらを食べる必要に迫られたならば、確かに主は、大いなる寛容と慈悲に富むお方である。
(アル・アナーム、6/145)
ネヴェヴィ
-要約すると- 続きは以下の通りです。
「しかし、この経文で言及されている4つのもの以外に、当時、他に禁じられていたものはないと伝えられています。しかし、その後、肉食動物の肉もこの禁じられたものの分類に含まれるようになりました。そのため、この経文に基づいて肉食動物を忌むべきものと言うのは正しくありません。」
(ネヴェヴィ、『ムスリムの注釈』、該当するハディースの注釈を参照)
– ムスリムに記載されているのと同じ情報が、ブハリにも記載されています。
(参照:h. no: 5530)
この件についてより詳しい情報はこちら
イブン・ハジャル著『ファトゥル・バリ』9/657頁参照。
マリー派の学者として有名なイブン・ルシュドもこの問題を詳細に解説しており、関連事項として以下の情報も述べています。
「イブン・アル・カーシムの伝承によれば、イマーム・マーリクは猛獣の肉を食べることを忌むべきことだと述べている。彼の弟子たちの多くは、この伝承に基づいて…」
「嫌悪」
彼らはその判決を選んだ。しかし
ムワッタにおいて、イマーム・マリークは肉食動物の肉を食べることを禁じているという見解を明確に表明している。
イマーム・シャーフィイー、イマーム・アザム、アシュハブ、そしてマリーキー学派のほとんどの学者によれば(細部に関するいくつかの意見の相違は別として)、
肉食動物の肉はハラーム(イスラム教で禁じられているもの)です。
(参照:イブン・ルシュド、『ムジャテヒド入門』3/20)
私たちの見解では、イブン・カシムが伝えた、イマーム・マーリクがムワッタで述べた逸話に基づいて、イマーム・マーリクが肉食動物の肉をハラームと見なしたという説は、イブン・カシムがそれをマクルーフ(忌むべき)と述べたという説よりも適切である。なぜなら、それはイマーム・マーリク自身の言葉、著書に記された記述、そして学者たちの大多数の意見にも合致しているからである。
「ハラーム」
その判決は、間接的に彼から伝えられた伝承よりも強力である。
ご挨拶と祈りを込めて…
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