
親愛なる兄弟よ、
故意に吐き戻し、それが口一杯に満たない量で自然に戻ってきた場合、イマーム・ムハンマドによれば断食は破れるが、イマーム・アブー・ユースフによれば破れない。(ネフル・アル・ファイク – イブン・ヌジェイム)
吐き出したものが食べた食物、胆汁、苦い水であれば、上記の規定が適用されます。もし痰だけの場合、たとえ口一杯であっても、イマーム・アブー・ハニーファとイマーム・ムハンマドによれば断食は破れません。イマーム・アブー・ユースフによれば、これも口一杯であれば断食は破れます。この点に関して、アブー・ユースフの見解の方がより適切とされています。(フェトフ・ル・カーディル – ケマール・イブン・フマム)(ジェラル・イルディリム、『資料によるイスラム法学』、ウイスアル書店:2/227)
歯磨き粉を使った歯磨きに関して言えば、歯ブラシはミスクワック(ミスクワックとは、アラビアの植物の根で作られた歯磨き用の棒)と同じです。実際、法学的にはミスクワックとみなされます。ハニフィ派の教義では、断食中の人は、乾燥したものであれ、湿ったものであれ、午前中でも午後でも、いつでも使用できます。
しかし、いくつかの伝承によれば、アブー・ユースフは断食中の人が生ミスクワック(木の歯ブラシ)を使うのは忌むべきことだと述べています。シャフィイー学派によれば、正午以前に使うのは問題ありませんが、正午以降は忌むべきことです。要するに、ハニフィ学派で最も有力な見解によれば、いつでも歯ブラシを使うことは許されます。
イマーム・アブー・ユースフによれば、断食中の人が水で湿らせたミスクワック(木の歯ブラシ)や歯ブラシを使うことは忌避すべき行為です。しかし、イマーム・アズハムとイマーム・ムハンマドによれば、断食中の人が水で湿らせたミスクワックや歯ブラシを使うことに何ら問題はありません。
断食中に歯磨き粉を塗った歯ブラシを使うことは、絶対に避けるべきです。しかし、歯磨き粉を飲み込まなければ、断食は破れません。
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コメント
先生、ご回答いただきありがとうございます。