亡くなった方の葬儀の際に、遺体の頭部が残っていることは必須条件ですか?

回答

親愛なる兄弟よ、

アブー・ハニーファとイマーム・マーリクによれば、イスラム教徒の死者を洗うためには、遺体の半分以上が残っている必要があります。したがって、様々な理由で遺体がバラバラになった場合、遺体の頭部やその他の部分、あるいは遺体の半分しか見つからない場合は、それらの部分は洗わずに、葬儀の祈りも捧げません。そのまま清潔な布で包んで埋葬されます。

同様に、右利きの人から切断された手や足などの肢体も、このようにして作られます。

しかし、遺体の半分の以上、あるいは頭と半分の部分が残っている場合は、全体が残っているものとみなされるため、完全な遺体と同様に洗い清め、納棺し、葬儀を行い、埋葬されます。(1)

イマーム・シャーフィイー、アフマド・ブン・ハンバル、イブン・ハズムによれば、残存する肢体がどのようなものであれ、洗浄し、埋葬用の布で包み、葬儀の祈りを捧げるべきである。これらのイマームたちは、サハバ(預言者の同伴者)やタビーイン(サハバの弟子)のいくつかの実践からこの判決を導き出した。イマーム・シャーフィイーは、ジェマルの戦いにおいて、メッカで鳥が手足を落としたのを聞き、指輪でその人物を認識したサハバが多数立ち会う中で、その手を洗浄し、葬儀の祈りを捧げ、埋葬したと伝えている。(2)

脚注:

1) イブン・アビーディン、『レドゥル・ムフタル』1/576; イブン・アル・フマム、『ファトゥル・カディル』1/452

2) セイディッド・サビク、『スンナの法理学』、1/152。


ごあいさつと祈りを込めて…

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