– 預言者ムハンマドの弟子たち(サハバ)のイジティハド(独自の解釈)は、シャリーア(イスラム法)の証拠として認められますか?
親愛なる兄弟よ、
預言者ムハンマドの弟子たち(サハバ)のある事柄に関する解釈は、シャリア(イスラム法)の証拠とみなされる。
サハーバー(預言者ムハンマドの同時代者)は皆、ムジャタヒド(イスラム法解釈の権威者)である。
アラビア語に精通し、預言者ムハンマド(s.a.v.)と共にあることで、神と使徒の意図を深く理解していたため、サハーバー世代には非常に多くのムジャタヒド(イスラム法解釈者)がいました。しかし、彼らから判決やファトワー(イスラム法上の意見)が伝えられているサハーバーのムジャタヒドは…
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そのうち7つは、ファトワ(イスラム法に関する法令)が1冊の本になるほど多い。
フカハ・セバア
これらのサハバとは、以下の者たちのことです。
オマル、アリー、アーイシャ、ザイド・イブン・サービット、アブドゥッラー・イブン・マスウード、アブドゥッラー・イブン・アッバース、アブドゥッラー・イブン・オマル
(イブン・アル=カイイム著、『イラーム・アル=ムワッキイーン』、M・ムヒイッディン・アブドゥルハミド校訂、エジプト、1955年、第1巻、14頁以下)。
預言者の後継者たちは、コーランに該当する規定が見つからない場合、スンナ(預言者の慣習)に頼り、そこから必要な判決を得ていました。預言者の後継者(アミール・アル=ムイミン)は問題を仲間に諮り、その問題について何か知っている人がいたらそれを提示し、そうやって問題を解決していました。
例えば、ある日、ある祖母がアブ・バクル(ラ)のところへやってきて、亡くなった娘の息子から遺産を要求しました。アブ・バクル(ラ)は、この件に関してコーランに該当する節はないと答えました。それから、彼はサハバたちの方を向いて、
「預言者(ムハンマド)が、このような問題について下した判決を知っている人はいますか?」
と彼は言った。ムギラ・ブン・シュバ、
「預言者ムハンマド(ムハッマド)が祖母に6分の1の相続分を与えたことを覚えています。」
と述べた。アブー・バクル(ラ)は、
「この状況を知っている人は他にいますか?」
と尋ねた。別の預言者の仲間がそれを証言したため、この祖母に相続権の6分の1(1/6)を認めた。その後、預言者の後継者であるウマル・イブン・アル=ハッターブ(ラ)の時代に、祖母が自分の分を要求しにきた。するとウマル・イブン・アル=ハッターブ(ラ)は、
「あなたがコーランの中で特別な分け前を与えられているとは知りません。この遺産も、あなたとあなたの配偶者で1/6ずつです。」
と彼は言った。
サハバは、クルアーンとスンナに明確な規定が見つからない場合、イジティハド(独自の解釈)を行いました。これは預言者ムハンマド(平和と祝福あれ)が認めた方法でした。ムアズ・ビン・ジャバルをイエメンの裁判官として派遣する際、預言者ムハンマド(平和と祝福あれ)は彼に…
「何をもって裁くのか?」
と尋ねた。彼は、
「アッラーの書物によって」
と述べた。預言者(ムハンマド)
「もし本に載っていなかったら?」
と言った。すると彼は
「預言者(ムハンマド)のスンナ(教え)に従って」
と彼は言った。
「それでも見つからないの?」
と述べた。ムアズ、
「私は自分の判断で裁定を下す。」
と述べた。これに対して預言者(ムハンマド)は言った。
「アッラーに感謝せよ。アッラーは、御自身の使徒を、御自身の御心にかなうように成功させた。」
と仰った。
ごあいさつと祈りを込めて…
質問で学ぶイスラム教