親愛なる兄弟よ、
アブー・ムーサー(ラディヤッラフ・アンフ)が伝えてこう言った。「預言者ムハンマド(彼に神の平安と祝福あれ)はこうおっしゃった。」
「異性の女性をたった一度でも見た者は、すでに姦淫の罪を犯したのである。女性が、香りが外からわかるような香りを身につけて男性のそばを通るとき、その香りに誘惑されて喜ぶ男性がいれば、その女性は姦淫の罪を犯したのと同じ罪を負う。」
(参照:ティルミジー、エデブ35;アブー・ダーウード、タラジュル7;ネサーイー、ジーネト35)
ハディースの解説:
1.
預言者ムハンマド(彼に神の平安と祝福あれ)
「すべての目は姦淫者である」と言うことで、異性の女性を欲望の目で見ることを姦淫に等しく見なし、それを禁じているのです。
なぜなら、不法なものを視覚的に見ること自体が、姦淫という罪の第一歩だからです。私たちの宗教がある行為を禁じているならば、その行為に至る原因もまた禁じているのです。
このハディースでは
邪な欲望で見ることは禁じられている
その例を以下に示します。
聖なる経文
信者の男性と信者の女性にそれぞれ呼びかけ、彼らに不法なものから目を守るように命じます。
(ヌール、24/30-31)
2.
女性が香水をつけて男性のそばに近づいたり、そばを通ったりすることは、一種の姦淫としてみなされています。
なぜなら、そのような状態は男性の欲望をそそり、彼らの視線を自分に向けさせるからです。そして、欲望に満ちたそのような視線は、目の姦淫なのです。
この悪状況に、
香水をつけた女性が原因なので、「淫蕩な女」
として分類されています。
(参照:イブラヒム・チャナン教授、六書翻訳と解説)
ごあいさつと祈りを込めて…
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